玉名郡市医師会

一般社団法人玉名郡市医師会

会長 吉村 春雄

当医師会のホーム・ページを閲覧いただきまして誠に有難うございます。

多くの方にとって、医師会は縁が薄い存在であり、何をしている団体なのか不明ではないでしょうか。医師会は、地域の医療・介護・福祉に主体となって貢献する医師の組織です。このような説明では、理解できがたいので、皆さんの一生をたどって説明します。

「オギャー」と誕生する時には産科の先生にお世話になります。誕生したら早速「乳幼児健診」があり、3ヶ月・6ヶ月・1歳・1歳半・3歳児の健診があります。主に小児科医が行いますが、小児科医だけでは人手が足らないため内科医の協力を得て、各地区の拠点に出向いて検診します。異常が認められれば、専門医を紹介します。この時期には、多数の予防接種が義務づけられており、主に小児科医が自院で実施します。

保育園・幼稚園に通うようになると、園医による年2回の検診が実施されます。保育園・幼稚園の数が多いため、小児科医だけでなく内科医も園医として働きます。

また、児童・生徒の虐待やいじめ等に関する委員会が自治体に設置されますが、その委員として医師会会員も参加します。

高校でも、校医による検診が実施されます。通常は、各校に複数の校医がおり検診します。大学受験の際の健康診断書の発行は、各医院でおこなわれます。大学でも同じように医師による検診が行われます。

社会人となり会社に勤務するようになれば、職場健診が行われます。また事業所によっては産業医がおり労働者の健康管理にあたります。この産業医も医師会会員から選定します。

メタボ検診である一般検診・高齢者の検診・がん検診も、会員が実施します。

結婚して妊娠すれば、産科医による定期的な妊産婦検診があります。

高齢となり介護保険を利用しようと思ったときには、かかりつけ医に「主治医診断書」を作成してもらい、申請します。介護の程度を決定する「介護認定審査会」には、介護・福祉関係者と共に必ず医師1名が含まれており、主に夜間の開催で月に2回ほど出席することになります。

老人施設や障碍者施設には、嘱託医や配置医師がおり医療的な対応をしています。

当医師会では数名の「警察医」がおり、変死体の検死等に365日24時間対応しています。

また、新型コロナの発生の際には、診療体制の確立、検査体制の整備確立、個別予防接種の積極的な推進、集団接種に対する全面的な協力を行い、コロナ禍を乗り越えてまいりました。

以上のように、医師会会員の仕事は、日常診療以外でも人の一生に深く関わり多岐にわたっています。 最後に、医療・介護・福祉等の相談や質問を、気兼ねなくすることが出来る貴方に最適の「かかりつけ医」を持たれることをお勧めして、私の挨拶と致します。